夏の終わり | ちっべあ

夏の終わり

z13

ベルリンはもう半袖では過ごせないくらいの涼しさに突入した。
ベルリン在住の友達Yくん曰く、「気がついたら冬になるで」と言われた。

私は今ベルリンに住もうか決めるためにベルリンに滞在している。
夏が最高そうなのは十分承知しましたが、評判めちゃ悪の冬は一体どうなのかなって思い、この時期に来てみた。
ドイツに住んでいる人達に「冬を見るために戻ってきたよ」というと
「それは本当に必要のない事だよ。」「ファッキングシット以外の何ものでも無いよ。」「ただ寒い。ただ暗い。」
とみんな想像するだけで嫌でしょうがいない顔をする。
私はみんながあまりにも否定するから逆に過ごしてみたくなる。

9月1日から語学学校が始まる。
それまで、毎日自由に予定を作れる。
今日は5時間ぐらいもSpazieren(散歩)をした。
地図や時計を持たずに出た。
私の特技のマッピング頭でも今どこを歩いているのか「?」な時が結構あるほど、ぐちゃぐちゃに歩いた。
でもさすがマッピングワン。昔一度だけ通った道に出れば、すぐここがどこかわかる。
めちゃ便利だけど、ある意味つまらない。

ところで、私は何をして生きているのだろうか。
なんか最近迷路に迷い込み過ぎた気がする。
ずっと整理整頓せずに次へ次へと新しい方へ行って、わけがわからなくなり、結局0みたいな状態になってしまったのではないか。
私は何をしてどんな風に生きたいのか。

今日さんぽ中に立ち寄った日本人が経営している服屋のオーナーの人が話しをしている時にこういった。
「学校なんてお金と時間を無駄に使うだけの場所であって、行く必要がない」
その人は大学に行かずに、デザインを学校で学ばずに、今自分でデザインした服を売り、その横にギャラリーも持ち、
ベルリンに住んでいる。
ドイツにいる理由が、奥さんがドイツ人だから。
その理由以外では、ドイツにいる必要がないような事も言っていた。
人は人と違う考えや意見や趣味を持っているから、変化があり、新しい事が生まれる。
私は本当によく強い意見をもつ人の意見に動かされる。
それは自分に自信がないからであり、考えが何にしても浅いからなのだろう。
私は美大にお金を払うという事は、時間と空間と出会いを買う事だと思う。
何が正しい道なのかは人それぞれ。
自分の道が自分にとって正しい道。そう思えないのは駄目。

生活にメリハリがある方が気持ちいい。

21歳の夏が終わってゆく。