しあたー | ちっべあ

しあたー

c
 今ベルリンにAちゃんが遊びに来ていまする。彼女は日本で舞台のアシスタントのお仕事をしていまする。なので、ベルリン滞在中はほぼ有名どころのシアターやらオペラやらを鑑賞し毎日勉強に励んでおります。日本と違って、こっちでは映画並みの感覚でオペラやお芝居が観れまする。価格的にも雰囲気的にも。日本でオペラをやるには全てを輸入するみたいな形でしか公開できないから、値段も跳ね上がり見に来る人も限られてしまうのだろうね。私も日本でオペラやら芝居やらあまり観に行った記憶がない。たぶんオペラは無いね。もちろん歌の歌詞はドイツ語とかイタリア語なので日本での公開は舞台の両サイドにでっかい電光掲示板が置かれ、字幕が随時流れいるんだって。なんだか舞台自体に集中できなそうだな。こっちの劇場ではもちろん字幕はないわけで、1ヶ月半の私のドイツ語力が試されるわけです。はい。まったく内容はつかめません。登場人物ですら最後まで曖昧。。。でもところどころの単語がわかったり、あ!!それ今日習った文法!!と気がつくと嬉しくなります。そして、すぐに影響される特徴を持つ私は、当然見終わった後シアターに関する何かを作りたくなったり、昔やっていた楽器を吹きたくなったりしちゃいます。でもやっぱり一番思うのが、言葉がわからなくて感動できるのだから言葉がわかったらもっともっと面白いんだろうなっという気持ちで、もっとドイツ語を頑張ろうと思うのです。

 でも最近はあんまり人に聞くことを恐れなくなりました。私のドイツ語は本当にまだぐっちゃぐちゃですが、昨日は駅で使わないユーレイルパスの払い戻しの際に必要になる書類をゲットしにいったし、通いたい美大の図書館で私が行きたいコースの教授の名前を聞き出し、本を探して調査したり、さっきもシアターに電話して、今日の劇は何時間で終わるのか聞いたり。相手が私の言うことを聞いてくれようとしていると、だいたい言いたいことを理解してくれ、分かりやすく答えてくれます。相手が私の事をはなからドイツ語ができない人と見なして喋るといくら正しく言っても通じない。ってほとんどの場合あってないのだけどね。
最近の私の日本語は本当にめちゃめちゃで、頭の中もめちゃめちゃなのか空っぽなのか、もっと日本語を勉強し、物事をいっぱいディープに考えて行かないと面白い人間になれないんだけど、やっぱり言葉でも作品でも作る人は相手に伝えようという心構えで制作し、観る方は理解しようとしてみないと、なにも繋がっていかないと思いました。

 要するに、私は絶えず痩せたい痩せろ綺麗になれと体に訴えることをめげずに続け、体がその私の訴えを聞こうと耳を傾けた時に、私は痩せて綺麗になることができるのです。